【Ulanzi】カメラ用冷却ファンって本当に効果あるの?【ᓚᘏᗢ²🍦LAB #2】

こららの記事は2024年12月19日よりᓚᘏᗢ²🍦( https://note.com/nyan2club/ )にて公開していたものを移行したものです。

概要

ᓚᘏᗢ²🍦LABは、映像に関するおもしろい情報や気になることなどを発信しつつ、編集技術の向上とアフィリエイト収益アップを目指すコンテンツです。二回目となる今回紹介するのはUlanziのカメラ用冷却ファン C072です。

ᓚᘏᗢ²🍦LAB #2
Ulanzi C072

これは2023年10月のまだ暑い頃に購入したもので、2024年12月現在はディスコンとなり、改良された後継機種が販売されています。購入時は背面に吸盤が付いていたのですが、役に立たなかったため剥がしてウレタン製の粘着ソフトクッションを付けています。これらはファンの振動防止、空気の通り道を確保、カメラ背面に取り付けをするためです。なお黒いパーマセルテープは、カメラ背面から冷却ファンを外すためです。

実験目的

そして今回の目的は、カメラ用冷却ファンは本当に効果があるのかを検証するためです。現在使用しているニコン Z 30は気温が高い環境下で動画撮影をしていると熱の影響のため途中で録画が止まります。気温30℃で1時間ぐらい長回しができれば、こんな実験をする必要はないのですが、ずっと気になっていたので、カメラ用冷却ファンがある場合とない場合の比較をおこないました。

実験条件

室温は約32℃、レンズなしの条件でカメラ背面に熱電対を設置して温度を計り、動画撮影(4K30p)を開始し熱停止するまでの時間を計測しました。

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Z 30の背面に熱電対を取り付け

Ulanzi C072は「0:オフモード」「1:低速モード」「2:高速モード」でファンの切り替えが可能でファンの回転が早い「2」を選択。背面には温度センサーがあり、取り付けした面の表面温度を検出し右上のモニターに温度を表示します。バッテリーは内蔵式で、USB Type-cから充電が可能です。

Z 30について

熱停止するまで少し時間がかかるので、その間はニコン Z 30について語ろうと思います。Z 30はVlog撮影に最適なミラーレスカメラという謳い文句で2022年8月に発売されました。それまでの連続録画30分制限はなくなり、給電しながら撮影も可能、ファインダーがなくニコン Zマウントのミラーレスカメラの中では最も小型です。APS-Cセンサーということもありフルフレームセンサーよりも安価で導入しやすいエントリーモデルです。

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Z 30
画像
Z 30

発売からしばらく経った2022年10月に動画撮影用のサブカメラとして購入しました。撮影中の操作はほぼできないため設定はマニュアル固定。そのため、オートフォーカス性能が気になることはありませんでした。カメラバッテリー持ちはよくないのでモバイルバッテリーから給電していましたが、給電が追いつかないようなこともありません。

また、超広角から標準のズームレンズとの組み合わせは小型で軽いので、
安定性にかける自立式一脚・トラベル三脚に設置できることはマルチカム撮影にとって重要な点でした。これまで2年以上動画撮影用に運用していましたが、サブカメラとしてはとても良いミラーレスカメラだと思います。

ただし、熱に弱い。屋外35℃以上の環境で動画撮影(4K30p)をすると5分程度で落ちます。年々暑さが厳しくなっている昨今、4月下旬のGWから10月上旬ぐらいの日差しが強いときには使い物になりません。そこだけが残念でした。

今後は、2024年12月に発売されたニコン Z50IIに買い替えをします。本体が少し大きくなっているので熱問題が改善されていることを期待します。本当は動画に特化したボックス型のカメラが理想なので、いずれニコンが発売してくれることを願っています。

総評

今回は、冷却ファンの効果を確認するための実験でしたが、使用したほうが長く動画撮影をすることが可能だとわかりました。ただ、撮影する環境次第なので、どうしても長時間撮影をしたいというような状況でない限り使用するメリットは薄いのかと思います。

主な理由は、以下の3つです。
① ファンによる微振動が発生する
② 持ち運ぶのがめんどくさい
③ 取り付けするのを忘れる

②と③は手間だからなのですが、動画の撮影準備は時間がかかるため余分な作業を増やしたくないのです。①の微振動は常に発生しているわけではありません。そして発生していたときの映像を見た限りでは、振動の影響を確認することはできませんでした。とはいえ、パン棒が振動しているのを見るのは気持ちが良いものではありません。なお音声は毎回別撮りなのでファンの音に関しては気になりませんでした。最近ではペルチェ素子を使用した冷却装置も発売されていますが、梅雨時はカメラ内部が結露しないのかと気になっています。

おわり

使用機器・ソフトウェア(2024年12月18日)

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ナレーション
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使用機器
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ソフトウェア
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